ForguncyのJavaScript APIには、コマンドを実行するメソッドはありません。
代替え手段として、あらかじめコマンドを設定したボタン型セルをページのどこかに用意しておき(非表示でも可)、jQueryのtriggerメソッドを使用してボタンのclickイベントを実行することで、そのコマンドを実行できます。
ただし、この方法によって実行されるコマンドは、呼び出し元処理とは非同期で実行されることに注意してください。たとえば、呼び出し元の後続処理として何らかのコマンドが設定されている場合であっても、呼び出し先のコマンドの処理完了を待ってその処理が実行されるということはありません。
JavaScriptコード例
$("#r5c6p_btn").trigger("click");
上記コード内の”#r5c6p”は、ページ内のボタン型セルを配置した位置を表しています。
"r0c0p"という文字列のrの後に来る数字が行番号、cの後に来る数字が列番号となります。A2セルの場合は"r1c0p"、B1セルの場合には"r0c1p"です。上記のJavaScriptコードは"r5c6pとしていますので、実行したいコマンドを設定したボタン型セルが、G6セルに配置されている必要があります。
また、セルの位置を指定する以外に、セルに名前を付けて参照する方法もあります。
Forguncyでは、Excelと同様にセルに名前を設定できます。例えば、button1という名前のセルにアクセスするには、[fgcname='button1']と記述します。上記のJavaScriptと同じようにclickイベントを実行するには、以下のように記述します。
$("[fgcname='button1']").find("button").trigger("click");
前者のセルの位置を指定する方法は、ページのレイアウト変更などでセル位置が変わるとコードが動作しなくなるため、後者のセル名を設定する方法のほうがメンテナンス性に優れています。
本ページにある上記を実装したサンプルプロジェクトで動作を確認できます。
なお、このサンプルプロジェクトでは、ページの読み込み時にbutton1のclickイベントで、textBox1に対して値を設定する処理を追加するサンプルコードを「ヘルプ内のサンプルコード」という部分で含めております(ページ設定にtest.jsという名前でJavaScriptファイルを追加しています)。動作させるために、ページ上にbutton1とtextBox1を配置してあります。
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