Webアプリケーションでは、Webブラウザのセキュリティポリシーによる制約の影響を受けるためローカルファイルへのアクセスはできません。そのため、社内共有ファイルなどのローカルファイルを「file://~」で始まるスキームを指定して表示することができません。
しかしながらForguncyでは、サーバーサイドコマンドを利用してForguncy Serverより社内共有ファイルを保管しているフォルダへアクセスし、クライアント側へファイルをダウンロードして表示することは可能です。
Forguncy Serverよりサーバー側のファイルを操作する際は「ファイル操作コマンド」プラグインを利用します。
「ファイル操作コマンド」には、サーバー側のファイルをクライアントのブラウザへダウンロードさせる「ファイルダウンロード」コマンド、複数のファイルをZIp圧縮する「ZIPファイルの作成」コマンド、特定のフォルダーに含まれるファイルを配列として取得する「フォルダー上のファイル取得」コマンドやファイルの拡張、日付、サイズなどの情報を取得する「ファイル情報の取得」コマンドなどが含まれています。
たとえば、複数のファイルを連続してダウンロードさせるとブラウザのポップアップブロックに影響を受けるためZip圧縮してダウンロード、任意のフォルダに含まれる拡張子がPDFのファイルのみを取得など、コマンドを組み合わせてサーバーPCより自在にファイルを取得できます。
なお、「ZIPファイルの作成」コマンドや「フォルダー上のファイル取得」コマンドの使用方法は、以下のナレッジでサンプル付きで解説しています。
なお、Forguncy Serverよりサーバーサイドコマンドでファイル操作を行う際は、以下に注意してください。
- Forguncy Serverの実行アカウント
Forguncy Serverでは、Forguncy Serverの実行アカウントへ設定したアカウントの権限で、社内共有フォルダーやファイルへのアクセスが行われます(※ログインユーザーの権限ではありませんので注意してください)。
既定のForguncy Serverの実行アカウントは「Local System」という権限のあまり高くないアカウントが設定されているため、社内共有フォルダーやファイルへのアクセスする際には十分な権限を持つアカウントに変更する必要があります。
Forguncy Serverの実行アカウントの詳細については、以下のオンラインヘルプを参照してください。
- UNCパスでのファイル指定
Forguncy Serverより社内ネットワーク上に共有されているフォルダーのファイルを参照する際は、「\\ANOTHER-PC\upload」のようなUNCパス形式で指定する必要があります。
※Forguncyでは、ネットワークフォルダをマウントしてアクセスするような方法をサポートしていません