原因
この現象はブラウザの仕様により発生しています。
Chromeでは、ブラウザ上でクリックをした後、次のブラウザに対するアクションまで5秒以上あいてしまうと、ユーザー操作起点の処理とみなされなくなってしまいます。これは、セキュリティのため、ファイル選択ダイアログを開くといった処理は、ユーザー操作起点で行われる必要があるという基本的な考えに基づきます。
このため、ブラウザ上でボタンをクリックをした後、ファイル選択画面をオープンするというブラウザアクションに入るまで何らかの処理で時間がかかってしまい、ブラウザに対するアクションが何もない状態が5秒以上続くと、ファイル選択画面が開かないといった現象が発生します。
例えば、本現象が発生した時、ブラウザ上でボタンをクリックをした後にファイル選択ダイアログが開くまで、5秒以内の間隔でマウスでブラウザのどこかをクリックし続けてみてください。このように5秒以内にアクションを与え続けると、ファイル選択画面は正常に開きます。
ChromeとEdgeの場合に、上記の動作となります。
Internet Explorerでは上記のような仕様がないため、5秒以内にアクションがなくともファイル選択画面は開きます。
対策
ChromeやEdgeをご利用の場合は、ファイル選択画面が表示されるまでブラウザをクリックし続けるか、あるいは、処理を分けてファイル選択画面が表示されるまで5秒以内におさまるようにコマンドを設定するようにしてください。
例えば、「テーブルデータの更新」で時間を要している場合、サーバーサイドコマンド内で「テーブルデータの更新」を行うように変更することで、5秒以内に処理が行える場合があります。