通常ピボットテーブルではデータの存在する行や列のみが表示されますが、Forguncyのピボットテーブルではマスターデータを設定することでデータの存在しない行や列を表示することが可能です。
たとえば、以下のようなデータが存在する場合、データの登録されていない9/3の値や、データの含まれないメンバーの氏名はピボットテーブルには表示されません。
上記のデータは、ピボットテーブルでは以下のように表示されます。
Forguncyでは、ピボットテーブルの行と列に相当するマスターデータのリストビューを用意することで、以下のように列を連続した日付で表示したり、データの存在しないメンバー名を行へ表示した上で、ピボットテーブルのイベントを利用して値を入力することも可能です。
上記のようにピボットテーブルを表示させる際には、ピボットテーブルの行や列と同様の構成の値を持つリストビューを用意します。
たとえば、列のマスターデータには以下のような連続した日付の値を持つリストビューを用意します。
同様に行のマスターデータには、以下のように、部門と名前を表示するリストビューを用意します。
2つのリストビューは、「ピボットテーブル設定」ダイアログの「マスターデータの設定」で指定します。
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もし、マスターデータに含まれない値がピボットテーブルの元データに含まれている場合、ピボットテーブルの最後に値が追加されます。そのため、元データのリストビューのデータ範囲がマスターデータのリストビューのデータ範囲と同一になるように調整してください。
また、マスターデータを利用している場合、ピボットテーブル上のデータの並びはマスターデータの並びと同じになりますので、ピボットテーブルのデータの並びを操作したい場合にもマスターデータを利用できます。
なお、ピボットテーブルをクリックした際、ピボットテーブル上でクリックされた行、列の位置の各値を変数で取得できます。上記のようなピボットテーブルの例では、ピボットテーブルの「クリックイベント」ダイアログには以下のように表示されクリックされた行や列に該当する値や、クリックされた値を変数として取得できます。
たとえば、取得した変数の値を利用してポップアップウィンドウを表示し、データを追加/更新することや、各種行、列の値を利用して、ドリルダウンのように含まれるデータを抽出して一覧表示させることも可能です。
実際の動作は、添付のサンプルで確認できます。
「Hideki」、「Ikuma」、「Kazuaki」、「Keiko」などのユーザー名でログインできます。
サンプルでは、ログインしたユーザー自身の「種別」の値をピボットテーブル上で追加/変更できます。
添付のプロジェクトファイルは、10.0.10.0以降のForguncy Builderで読み込むことができます。