Forguncyの「メール送信」コマンドでは、「メール本文の編集」機能を利用して任意のテーブルのフィールド値をメールの本文やタイトルへ埋め込むことが可能です。ただし、含められる値はテーブルのカレントレコード(1レコード)の値のみになります。
複数レコードの値を含めてメール送信したい場合には、以下のような方法が考えられます。
- サーバーサイドコマンドで、PDFファイルを作成してメールに添付する
- 「繰り返し」、「変数の設定」の各コマンドを利用して一覧(表)を作成してメールへ埋め込む
1. サーバーサイドコマンドでPDFファイルを作成してメールに添付する方法
PDFファイルを作成する場合、予め用意した出力用のページを「PDFエクスポート」コマンドを利用してブラウザ(クライアント側)へダウンロードできます。しかし、ブラウザのセキュリティ上の制約によりダウンロードしたファイルを自動的に添付ファイルとして含めてメールを送信することはできません。
このような場合、PDFファイルへのエクスポートとメール送信をサーバー側で行うことで対応できます。たとえば、以下の画像のようにサーバーサイドコマンド内でPDFエクスポート、メール送信、作成したファイルの削除を行います。
各コマンドの詳細については、以下のオンラインヘルプを参照してください。
2. 「繰り返し」、「変数の設定」の各コマンドで一覧を作成して埋め込む方法
「変数の設定」コマンドでは、データベースより複数レコードの情報を取得することが可能です。この際、取得した複数レコードの情報は、「繰り返し」コマンドを利用して1レコードずつ処理できます。
また、Forguncyの「メール送信」コマンドで送信されるメールはHTML形式になり、一般的なHTML形式メールで利用可能なタグも使えます。
そのため、「繰り返し」、「変数の設定」の各コマンドを使用してHTML形式の一覧(表)を作成し、メールの本文へ埋め込み送信することができます。たとえば以下の画像のようにコマンドを実装します。
各コマンドの詳細については、以下のオンラインヘルプを参照してください。
添付のサンプルでは、上記の動作を確認できます。サンプルでは、リストビューで選択した値をPDFファイルの添付、もしくはHTMLの一覧形式でメール送信します。
※メール送信の確認の際には、SMTPサーバーの設定が必要です。詳しくは、「メールサーバーの設定」を参照してください。
添付のプロジェクトファイルは、10.0.10.0以降のForguncy Builderで読み込むことができます。